最高級のエリア用ラインには、その金額に見合った価値があるのか

結論:あります

※少し長くなりますが、ガチでバカ高いPEラインを試してきたので最後まで読んでくれると嬉しいです😭✨

ちょっと過激なタイトルになりましたが、“最高級ライン”を使ってみるまで、そう思っていたのは事実です。

そしてその意見が180°覆ったのも事実!

そもそも、最高級ラインと呼んでいるのはバリバスのスーパートラウトエリア インフィニティPE X8のことなんですが、そのお値段なんと0.2号、75mで驚異の¥6,000- (メーカー希望小売価格)

もう一度言いますね、75mで6000円です。

これは釣具を買いすぎて万年金欠太郎の自分には、清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟が必要な金額です。

故に今までもっと安いPEラインを使っていた訳なんですが、糸鳴り糸の色が与えるプレッシャーが気になって殆ど使わなくなっていました。

とはいえお客様に勧める立場の釣具屋スタッフとして『それってどうなん?』と思い立ち、忖度一切無しのガチテストしてきました。

テストの舞台は中部地方が誇る超ド級クリアポンド、フィッシング・サンクチュアリの第3ポンド。

ここで糸鳴りと糸の色が魚に与えるプレッシャーについて、1日かけて試してやります!使用タックルロッド:アルチザンコンペティション AATS-60MLST/Fリール:20ルビアスFC LT2000S-Pライン:スーパートラウトエリア インフィニティPE X8 0.2号ショックリーダー:スーパートラウトエリア ショックリーダー VSP 0.5号

①糸鳴りの検証

PEラインを使ったことがある人なら分かるであろう、ガイドに糸が擦れてキュイキュイ鳴るやつ。

これは撚り糸である以上避けられない表面の凹凸が原因なのですが、実はかなりデカい問題なんです。

陸上の人間側が喧しく感じているということは、糸電話と同じ原理で水中の魚に対して確実にプレッシャーを掛けていますよね。

陸上と比べ、水中における音の伝達速度は1500m/秒と約5倍なのですから🙃

そんなもん鳴らないに越したことはないですし、1匹の差が致命傷になりうるトーナメントでは、自ら勝利を遠ざけているに他なりません。

しかし“インフィニティPE X8”超高密度な8本編み込みにより、表面の凹凸を減らしてケタ違いの滑らかさを実現しているそうでして。ほんまかいな。

それを確認するため、糸鳴りが起きやすい角度にロッドを構え、フルサイズのディープクランクからロッドワークによる浮上系ミノーまで巻き倒してきました。

結果から言うと、糸鳴りを感じたのは1日を通して1度もありませんでした。

もうね、衝撃的。本当に1回も鳴らないんです。

魚が急に走ろうとも、フルサイズのクランクをゴリ巻きしようとも、全く鳴らない。

体感はモノフィラ系と殆ど変わりません。

もしかしたら水中では鳴っているのかもしれませんが、キュイキュイ甲高く鳴っていた今までのPEラインと比べたら、それが与えるプレッシャーは雲泥の差でしょう。

もうこの時点で他の安いPEに対して爆アドです。

②糸の色が魚に与えるプレッシャーの検証

製法上の問題で、PEラインを透明にすることはできません。

これにより、透明なモノフィラ系ラインと比べて魚にプレッシャーを掛けてしまうんですね。

これはPEラインの宿命とも言えるのですが、これが何を引き起こすかと言うと、海を割ったモーゼの如く、自分のキャストコースだけ綺麗に魚が消えます。

視認性を優先した蛍光色のPEとかだと、露骨に魚が嫌がります。

ナチュラルカラーのPEだとこれが多少マシになるのですが、そうすると今度は視認性が下がってアングラー側が糸を認識しづらくなります。

糸にテンションが掛かっていないと手感度がゼロに等しくなるPEの特性上、糸フケでアタリを取ることも多いので、人間にも見えないというのは死活問題。

うーん、アンビバレンツ🙃

しかし“インフィニティPE X8”は、魚からのステルス性を極めたシャンパンゴールドと、オレンジ×ブラック2色交互のマーキングカラーの最適な配置によって解消しているそうでして。ほんまかいな。

今回はこれを確認するため、サンク第3ポンドに来たんですよ🤔

偏光グラスをスマホのカメラに押し当てて強引に写真を撮ったので若干分かりづらいですが、この透明度に加えてこの魚影。

魚にプレッシャーが掛かれば一発で分かります。

その結果は……!

逆光だろうと糸は見えるのに、魚がラインを嫌がることが他のPEラインに比べて圧倒的に少ない!

これもと同様に衝撃的でしたね。

PEライン同士で比べても、ここまで変わるのかと。

メタルバイブをしゃくった後の再着底で糸がフケる瞬間も視覚でよく分かるし、ラインをべたっと水面につけてマイクロスプーンを巻いても魚が嫌がらず、モーゼ現象も起きませんでした。

まとめ

自分で書いておいてなんですが、あまりにもPR臭い、もといステマ臭い文章ですね😇

勿論バリバスから一銭も貰ってないですし、ブログの内容は全て事実なので安心してください✌️

今回のテストで、PEラインに対する価値観が本当に覆りました。

PEラインの持つメリットは最大限に、デメリットは最小限に。

メリットとデメリットを天秤に掛けた際の、最大公約数といった感じです。 

そもそも、モノフィラ系に比べたらどこのメーカーのPEラインも高価ですが、PEはモノフィラに比べて圧倒的に長寿命なので、ランニングコストを考えるとそこまで高く無いと思っています。

普通に使えば少なくとも1年以上は使えそうな強度ですし。

そういう意味では、他のラインと比べると巻き替える頻度が圧倒的に少ないPEだからこそ、ハイエンドのラインを使うべきかなとも思います。

安物買いのなんとやらになってしまっては、本末転倒もいいとこですからね。

そんな訳で、インフィニティX8は、エリアでPEラインを使ったことが無い人は勿論、他のPEラインを使っている人にこそ試して頂きたい糸ですね。

このブログの内容を信じるのも信じないのも、貴方次第です。

しかし、更なる釣果を求める方は是非試してみて下さい。

後悔はしませんよ!

※可読性を優先し、メーカー名、釣り場名は敬称略となっています。ご理解下さい。バリバス スーパートラウトエリア インフィニティPE X8 75m 0.2号 

番外編

PEラインでスプーンやクランクを巻く人は少数派だと思いますが、試してみて欲しい人がいます。

それは、エステルラインを使っていてフッキング後にバラす事が多い人です。

私のことです😭😭😭

そんな人が、伸びが少ないと言われるエステルと比べても圧倒的にパツパツなPEを使うと何が起きるか。

それはもうめちゃくちゃにバレます。

魚がジャンプしたり水面で首を振ると、ルアーが面白いくらい弾き飛ばされますし、少しでもテンションが抜けると簡単にバレます。

ですが、PEセッティングでフッキングからランディングまで、工夫しながら何度も何度も練習して、だんだん安定してネットインできるようになった頃に今までのタックル構成に戻すと、あら不思議。

エステルラインめっちゃバラしずらい〜!

安心感やばい〜!!!ってなります。

ドラグフルロックでも似たような練習が出来ますけど、ルアーロストで破産するので、まずはPEラインからお試し下さい!

その際にアタリ自体が少ないと練習にならないので、魚にプレッシャーを掛けづらくて視認性も高い“インフィニティPE X8”は特にオススメですよ😊

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